循環器内科のご紹介
当科は平成19年以降長らく常勤医師が不在でしたが、平成23年から診療体制が徐々に整備されてきました。
入院患者さんに対する治療や検査としては、平成24年2月からペースメーカー移植手術が開始となり、同年5月から心臓カテーテル検査が再開しています。
宮古地域の急性心筋梗塞、狭心症などで心臓カテーテル治療が必要な患者さんを少しでも早く当院で治療ができるように体制の整備を進めてきましたが、平成25年7月から心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)を開始し、同年9月から夜間などでも緊急時にカテーテル治療を行うことができるようになりました。
診療内容
当科で扱う疾患としては下記のようなものが挙げられ、主な症状として、胸痛、呼吸苦、息切れ、動悸、失神などがあります。
内服、点滴治療等に加え、虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞)に対する心臓カテーテル治療、徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術を行います。
重症狭心症、心臓弁膜症などで岩手医科大学附属病院や県立中央病院の循環器科、心臓血管外科などへ紹介(搬送)する場合もあります。
対象疾患
- 急性心筋梗塞
- 狭心症
- 心不全
- 不整脈(徐脈性、頻脈性)
- 心臓弁膜症、心筋症
- 急性大動脈解離
- 肺血栓塞栓症
- 高血圧症
- 深部静脈血栓症
- 末梢動脈疾患
- 神経調節性失神 など
当科特徴
命にかかわる重篤な病気、緊急性を要する疾患が多く、正確、迅速な診断、治療が求められます。
救急対応を優先するため、外来では予約の方でも、お待ちいただくことが多くなってしまいます。御理解、御協力の程よろしくお願いいたします。
地域の患者を守るための取り組み
1.プレホスピタル12誘導心電図伝送
2016年より運用開始されたシステムです。救急車内で救急隊が12誘導心電図をとり、モバイルネットワーク経由でクラウドサーバへアップロードすると、アプリを登録している循環器内科医のスマホやタブレットに通知が届き心電図を確認することができます。病院到着前に急性心筋梗塞と診断できれば、一刻も早く治療が必要な患者に対し緊急カテーテル治療までの時間短縮につながります。
2.心不全減らし隊
他職種で連携して、心不全患者の再入院予防を目的とし、包括的なケアや指導を行っています。当院独自の心不全手帳を作成し患者へ配布しています。心不全手帳は当院ホームページからダウンロード可能です。