糖尿病代謝内科のご紹介
国民病とも呼ばれる糖尿病は、全国で患者数2000万人とも推定されています。宮古下閉伊地区でも、相当数の糖尿病患者さんがいらっしゃると思われます。糖尿病は気づかぬうちに進行し、失明や透析、足の切断に至ることがあります。心筋梗塞や脳卒中といった、命に関わる血管疾患の危険因子でもあります。これらの合併症を起こさないために、普段から糖尿病をはじめとする生活習慣病を適切にコントロールすることは極めて重要です。ここ宮古病院では、平成30年度までは、診療応援という形で、非常勤医による外来診療が行われていました。令和元年度より、糖尿病代謝内科常勤医が赴任し、徐々に糖尿病治療を中心とした診療体制が整備され始めています。
当科の役割
当科の役割は大きく2つあります。
#1 糖尿病治療
入院治療では、①糖尿病性ケトアシドーシスのような高血糖緊急疾患や意識レベルの低下を伴う低血糖発作などの糖尿病関連の緊急入院や、②糖尿病教育入院・インスリン導入などを行っています。また手術や検査治療のために、他科に入院している患者の入院中の血糖管理を担っています。
外来では、①一般内科医では管理困難なインスリン注射剤を使用中の患者、②抗がん剤使用中の患者、③ステロイド使用中の患者、④妊娠糖尿病患者など、重症糖尿病患者・特殊な病態の糖尿病患者を中心に、定期的なフォローアップをしています。
糖尿病座談会を開催し、広く一般の方々に、糖尿病治療について学んでもらう機会を提供しています。(現在は新型コロナの影響で、スライド上映の形に変更しております。)
また、臨床研修医に対し、インスリンを使用した入院・周術期の血糖管理や糖尿病薬の選択の仕方などを教育しています。
#2 一般内科診療
不明熱、リンパ節腫大など、当院の他の診療科に収まりきらない症状・疾患に対し、当科で診療しています。