○消化器内科では食道や胃、小腸、大腸の消化管疾患（炎症性疾患、悪性腫瘍など）や肝・胆・膵疾患（肝炎、胆のう炎、膵臓炎、悪性腫瘍など）を診療しています。
○1番多い症例は大腸ポリープの切除となっております。2番目は総胆管結石等に対して結石の除去を行った症例です。3番目は誤嚥性肺炎、4番目は胆嚢炎に伴う入院症例、5番目は胆管炎に伴う入院症例です。

○循環器内科では虚血性心疾患（狭心症、急性心筋梗塞など）に対する心臓カテーテル治療、徐脈性不整脈に対する人工ペースメーカー移植術などを行っています。
○1、3番目の症例は心不全に伴う入院症例です。2、4番目は狭心症に対する心臓カテーテル検査を行った症例です。5番目は房室ブロックや洞不全症候群に対してペースメーカー移植を行ったり、ペースメーカーの電池消耗等によりペースメーカー交換を行った症例です。

○小児科では宮古・下閉伊地域の小児医療の中核病院として、呼吸器感染症、消化器感染症、アレルギー疾患の診療を中心に行っております。また、地域周産期母子医療センターの役割を担っており、新生児疾患の治療にも力を入れております。
○院内出生児の対応が最も多く、次いで急性気管支炎、急性胃腸炎などのウイルス性腸炎、熱性けいれん、新型コロナウイルス等の感染症の症例となっています。
ほとんどの症例が転院することなく当院で治療が完結しており、平均在院日数も全国平均と比べて短い傾向にあります。

○外科では消化器疾患を中心に、甲状腺、乳腺、鼠径ヘルニアなどの手術治療のほか、外傷や胸部・腹部の外傷の診療も行っています。また、消化器がん、乳癌などの手術治療や化学療法、放射線療法、緩和ケアなども行っています。
○最も多い症例は、鼠径ヘルニアの手術入院となっております。2番目は結腸悪性腫瘍に対して悪性腫瘍切除術（腹腔鏡での手術含む）を行った症例です。3番目は誤嚥性肺炎、虫垂炎、4番目は肺癌の入院症例です。

○整形外科では脊椎から四肢関節、腫瘍、外傷に至るまで幅広く診療しています。
○最も多い症例は大腿骨頚部や転子部の骨折です。高齢の患者さんの転倒によるケースが多く、手術後のリハビリが必要となるため、在院日数が長くなる傾向にあります。継続してリハビリを続けられるよう、地域の医療機関との連携を積極的に行っています。2番目はほぼ予定入院で手術を行っている症例で、予定入院で行っている手術症例は全国平均に比べると短い在院日数となっています。3、5番目は外傷によるもの、４番目は手根管症候群等による入院症例となっております。

○形成外科は手術目的での入院が約8割を占めており、患者様の生活の質"Quality of Life"の向上に貢献するため診療を行っております。
○最も多いのは鼻骨骨折等に対する手術入院であり、整復術や整復固定術等を行った症例です。2番目は皮下腫瘍の摘出を行った症例、3番目は膿瘍などに対し手術を行った症例、4番目は熱傷により生じた肥厚性瘢痕を除去し、分層植皮術を行った症例、5番目は眼瞼皮膚腫瘍に対する手術症例となっております。

※患者数が10未満の症例についてはハイフン［ー］表示としています。

○脳神経外科では頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍等の頭蓋内病変に対して診療に当たっております。
○最も多いのは非外傷性の脳出血での入院症例となっております。2・4・5番目は脳梗塞での入院症例ですが、発症時期や重症度、実施した治療内容により細かく分類が分かれています。3番目は外傷性慢性硬膜下血腫による入院症例です。

○産婦人科は宮古医療圏における地域周産期母子医療センターの役割を担っており、安全な周産期管理を目指し診療を行っております。
○最も多いのは既往帝王切開後妊娠や骨盤位等での入院で、帝王切開を行った症例となっております。2・3番目は子宮の良性腫瘍に対して手術を行った症例です。4番目は卵巣の良性腫瘍に対して手術を行った症例、5番目は胎児徐脈や分娩停止等により帝王切開となった症例です。

○泌尿器科では腎臓・膀胱・前立腺などの尿路生殖器系の疾患や腎不全に対する透析療法（血液透析、腹膜透析）を中心とした腎疾患を対象として診療を行っています。
○1番多い症例は前立腺針生検法による前立腺癌の検査入院となっております。2番目は主に尿道カテーテルからの感染による尿路感染症の症例、3番目は腎盂腎炎や尿路感染症による入院症例です。4番目は膀胱癌に対して手術を行った症例、5番目は慢性腎臓病での入院症例です。

○消化器内科では、内視鏡を使用した大腸ポリープ切除術が最も多い手術となっています。多くが1泊2日の入院で実施されます。2番目は胆管癌や胆管炎等により狭窄した胆管に対し、内視鏡的にステントを留置し、胆汁の通過を改善させる手術となっております。3番目は内視鏡下に十二指腸乳頭を切開することにより、総胆管結石の摘出を行う手術です。4番目は早期胃癌を内視鏡的に切除する手術です。5番目は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の出血部を止血する内視鏡手術です。

○循環器内科では、経皮的冠動脈ステント留置術が最も多い手術となっています。経皮的冠動脈ステント留置術で狭くなった冠動脈を血管の内側から拡げるために下肢の大腿動脈または上肢の橈骨動脈からカテーテルを挿入し、冠動脈の狭窄部にステントを挿入する手術です。5番目も同様の術式ですが、病名により区分が分かれているものです。2番目はペースメーカー(不整脈を治療するための装置)の電池消耗に伴う交換術です。3・4番目は大腿部等からカテーテルを血管内に挿入し、冠動脈の狭窄部を拡張し、血流を回復させる手術です。

○外科では、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術が最も多い手術となっています。腹腔鏡を用いて結腸癌を切除する手術です。2・3番目は鼠径ヘルニアの根治術で、開腹手術と腹腔鏡を用いて行う手術があります。4番目は胆のう結石症や胆石性胆のう炎などに対して腹腔鏡を用いて胆のうを摘出する手術です。5番目は乳癌に対する手術です。

○整形外科では、骨折観血的手術が最も多い手術となっています。部位により区分が分かれていますが、骨折部を手術的に開いて直接整復と銅線、プレート、ピンなどを使用して内固定を行う手術です。3番目は肩関節の上腕骨頭または股関節の大腿骨頭が壊れ、骨頭を保存しての治療が難しい場合に人工（金属）の骨頭と入れ替えを行う手術です。4番目は内固定で使用した鋼線などを骨癒合した後に除去する手術です。5番目は関節疾患により悪くなった関節を人工の関節に置き換える手術です。

○脳神経外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が最も多い手術となっています。慢性硬膜下血腫に対し、穿頭して血腫を除去する手術です。2番目は脳動脈瘤の根元をクリップで挟み込む手術です。3番目は足の付け根の血管からカテーテルを挿入して血栓を回収する手術です。4番目は骨ボタンを除去する手術です。5番目はカテーテルを用いて脳の血管に詰まった血栓や塞栓を融解する手術です。

※患者数が10未満の症例についてはハイフン[－]表示としています。

○産婦人科では、帝王切開術が最も多い手術となっています。1番目が予定通り実施、4番目が緊急で実施した症例になります。
2・5番目は子宮筋腫などの治療のため子宮を摘出する手術、3番目は主に卵巣の良性腫瘍を摘出する手術です。

○泌尿器科では、膀胱癌に対して行われる経尿道的切除術が最も多い手術となっています。尿道から内視鏡を挿入して膀胱癌を切除術する手術です。2番目は前立腺癌の放射線治療を実施するにあたり、照射位置を特定するマーカーを留置する手術です。3番目は慢性腎不全に対して透析を⾏うのに必要なシャント（動脈と静脈を繋ぎ合わせた特殊な⾎液回路）を造設する⼿術です。4番目は狭窄または閉塞した尿管の改善のためにステントと呼ばれる筒状の器具を挿⼊する⼿術です。5番目は膀胱癌等に対して尿道より膀胱鏡を挿入し、電気メスで出血部位を凝固止血する手術です。

※患者数が10未満の症例についてはハイフン「－」表⽰としています。