岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院-診療放射線科

放射線技術科のご紹介

宮古地域の基幹病院として、画像配信等による地域連携の推進、医療事故防止と対策推進に取組み、休日、時間外の緊急検査にも迅速に対応しております。また患者さんへの安心丁寧なサービスに努めながら、より良い画像データの提供を目指して、日々努力していきます。 

概要

当部門のスタッフは常勤放射線科医師1名、嘱託放射線科医師1名、非常勤放射線治療科医師1名、診療放射線技師13名、受付1名です。設置されている装置はCT(2台)、MR(1.5T)、核医学検査装置(RI)、FPD、Ⅹ線透視装置(3台、FPDを含む)、血管撮影装置(DSA)、心血管撮影装置(FPD)、乳房撮影装置(マンモグラフィー)、骨密度測定装置、放射線治療装置、位置決めCT装置(1台)、放射線画像情報システム(PACS)などです。院内の検査の他に外部医療機関から依頼された検査も行っています。

施設認定について

平成30年度当初に下記について施設認定を取得いたしました。 

1.マンモグラフィ検診施設画像認定証

認定:日本乳がん検診精度管理中央機構 

マンモグラフィ検診に対して施設・装置・画像・線量の基準を満たしている。

2.被ばく線量低減推進施設認定証

    認定:全国循環器撮影研究会

    心臓カテーテル室と血管撮影室での治療・検査に伴う放射線障害の防止、

及び被ばく線量低減を推進する施設の認定基準に達成している。

 

設置装置

CT

 

SIMENS / SOMATOM go.Top/Canon/TSX-O36A/ 日立/Supria

主に予約検査用の64列、救急用の80列、放射線治療計画用の16列、3台のCT装置が稼働しています。造影剤を使用して、撮影データをワークステーションPCで処理することにより全身の詳細な血管像を3D画像化することが可能です。心臓領域においては、心電同期により動きのある4D画像も作成しています。 ※アレルギーのある方、造影剤を使用し副作用がでたことがある方は、事前にお申し出ください。

MRI

PHILLIPS/Ingenia1.5T

平成25年3月に更新され、最新型の1.5TのMRI装置が導入されました。MRI検査はX線を使用せず被ばくは無いのですが、非常に強力な磁石、電波を使用します。その為、体内金属や金属製品、その他金属を含む衣服や装飾品、化粧、カラーコンタクト等を身につけている方は、重大な事故になることがあり、又、検査ができないことがあります。詳しくは医師、担当技師にお問い合わせ下さい。

RI

GE/Infinia3

RI検査は放射性医薬品を注射等で投与し、特定の部位に集まり、体内から放出される微量の放射線を検出し画像にする検査です。使用される量は極めて少量であり、短時間で体外に排出されるので、健康上まったく問題ないレベルです。主に全身の骨の検査や心臓の検査を行っています。

一般撮影

島津/RAD speed Pro

CR装置やFPD装置を用いて撮影画像はデジタル化され、画像サーバーに保存されたのち、各診療室や病棟などで自由に見ることができます。

TV

HITACHI/CUREVISTA TOSHIBA/Winscope5000

上下消化管やERCP、EST等の検査、整形領域や泌尿器領域の他、食事のリハビリの為のVF(嚥下撮影)検査も行っています。

 

DSA

PHILLIPS/AlluraClarity FD20/15

平成29年に新規導入した装置です。脳血管・腹部血管・四肢血管の検査や治療を行っています。20インチのFPDを搭載しており広い視野サイズを実現しています。被曝の面に関しても高画質を維持しながら最大73%の被ばく低減が可能です。2管球を有しており、一度に2方向から撮影できます。これにより造影剤の量を少量で検査が可能で患者様への負担を減らすことができます。

心カテ

PHILLIPS/AlluraClarity FD10/10

平成26年に新しく更新した装置です。特殊な治療に対応できるよう心臓血管専用のアームを搭載し、あらゆる角度から心臓の血管を撮影することができます。さらに、特殊な画像処理を行うことにより、従来の装置に比べ50%のX線被ばくにて治療を行うことが可能となりました。

骨密度測定

HOLOGIC/Discovery-CI

平成24年に新規導入された装置です。精度の高いDXA測定法により、ガイドラインに沿って腰椎及び大腿骨頚部を測定しています。骨粗鬆症の診断の重要な指標になります。

乳房撮影(マンモグラフィー)

GE/Senographe-Pristina

検診マンモグラフィー撮影認定技師3名を擁し、患者さんが安心して検査を受けられるよう心掛けて検査を行っています。平成31年2月、最新のGE社3Dトモシンセシス対応、フラットパネルディテクタ搭載乳房X線診断装置に更新しております。

放射線治療装置

Varian/Vital Beam

放射線科内では、唯一“診断”ではなく“治療”のために用いる装置です。スタッフ一同、より正確な、患者様にやさしい放射線治療を目指しています。令和2年9月に更新し、Varian社製 Vital Beam が導入されました。

         

放射線画像情報システム(PACS/RIS)

FUJI/SYNAPSE

放射線画像は一部のTV装置を除いて、フィルムレスにより運用されており、導入後、平成23年度以降の画像が、Web配信により院内の各部署で参照可能です。また、登録されている宮古市内の医院、診療所、薬局、介護支援施設からもアクセスできるようにネットワーク(みやこサーモンケアネット)が構築されています。

FUJI/RIS

放射線検査が一部のTV検査を除きオーダリング化されました。これに伴い、オーダー管理や、会計が速やかに処理されることになりました。