岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院-リハビリテーション技術科

リハビリテーション技術科のご紹介

当院のリハビリテーション医療は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法で構成されています。

それぞれの専門性を活かしつつ、多職種連携しながら患者さんが本来持っている能力を可能な限り引き出し、自立した生活の獲得を目的に取り組んでいます。

入院直後からの急性期リハビリテーションに加え、地域や回復期病院との連携にも力を注いでいるほか、土曜日、日曜日、祝日にもリハビリテーションの提供を行い、より早期に連続した介入を実施できる体制を整えています。

基本理念

地域の皆様の健康と命を守るため

  • 良質なリハビリテーション医療の提供
  • 信頼され親しまれる部門
  • 働きがいのある部門づくり

を目指します。

基本方針

  • 安全でやさしいリハビリテーション医療の提供
  • 急性期リハビリテーション医療の提供
  • 宮古広域圏の保健・福祉・他医療機関との連携強化
  • 科学的根拠に基づく質の高いリハビリテーション医療の提供
  • 働きがいのある活気に満ちた部門づくり
  • 環境に配慮した部門づくり

届出施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)
  • 廃用症候群リハビリテーション料(I)
  • 運動器リハビリテーション料(I)
  • 呼吸器リハビリテーション料(I)
  • 心大血管リハビリテーション料(I)
  • がん患者リハビリテーション料

リハビリテーションスタッフ

  • 理学療法士:11名
  • 作業療法士:6名
  • 言語聴覚士:2名
  • 理療士:1

部門紹介

理学療法

当院は救急指定病院であり、理学療法も急性期の障害を対象としています。
主として関節可動域練習、筋力増強練習、呼吸理学療法、起居移乗動作訓練、歩行訓練、有酸素運動、日常生活動作練習等を行っています。
また、杖や歩行器等の補助具の紹介・利用、環境整備等の助言も行っています。
更に、退院の際にはご本人やご家族に対して自宅療養上の指導を、転院の際には転院先への情報の提供を行い、地域や転院先にスムーズに移行できるよう努めています。

主な対象疾患

  1. 整形外科疾患(骨折、靱帯損傷など)
  2. 脳血管疾患(急性期の脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)
  3. 神経筋疾患(パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)
  4. 呼吸器疾患(肺炎、慢性閉塞性肺疾患など)
  5. 外科疾患(手術等の治療に伴う安静臥床により生じた廃用症候群、がん患者)
  6. 内科疾患(内科治療に伴う安静臥床による廃用症候群)
  7. 循環器疾患(心不全、心筋梗塞、心臓外科術後などの心大血管疾患)
  8. 小児疾患(脳性麻痺、低酸素脳症など)
  9. その他(理学療法により改善が期待される疾患・病態)

作業療法

当院では急性期の作業療法を行っており、病気やけがの直後からリハビリテーションを開始します。身辺動作や家事動作の獲得、職場復帰などを目標に、「その人らしい」生活が送れるよう支援いたします。一人一人に合わせた指導や援助を行うことで、日常生活や社会生活で出来ることを増やしていきます。

主な対象疾患

  1. 脳血管疾患(急性期の脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)
  2. 神経筋疾患(パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)
  3. 整形外科疾患(骨折、股関節疾患、腱損傷など)
  4. 外科手術、呼吸器疾患、内科疾患等の治療時の安静期間により生じた廃用症候群、がん患者
  5. その他(作業療法により改善が期待される疾患、病態)

言語聴覚療法

脳血管疾患等の原因によって生じた、※言語機能、高次脳機能、摂食・嚥下機能の障害に対して、発症後間もない時期からその機能の維持・向上を図るための言語訓練、その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導、その他の援助を行っております。

言語障害:言語の適切な理解と表現が困難な状態を言います。大きく分けると失語症構音障害があります。

 

 ・失語症 :普段何気なく使っていることばが思うように使えなくなります。話していることが分からない、うまくことばが出てこない、文字が読めない、書けないなどの症状があります。

 ・構音障害:発話に関連する器官が麻痺することなどにより、呂律が回らずはっきりことばが話せなくなります。

高次脳機能障害:主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学症状のことです。症状は多岐にわたり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害が起こります。

摂食・嚥下障害:食べることに関与する器官の麻痺などにより、うまく飲みこめない、食事中にむせてしまうなどの障害が起こります。

主な対象疾患

  1. 脳血管疾患(急性期の脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)
  2. 神経筋疾患(パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など)
  3. 外科手術、呼吸器疾患、内科疾患等の治療時の安静期間により生じた廃用症候群
  4. その他(言語聴覚療法により改善が期待される疾患、病態)

入院患者診療科別処方件数

 R4年度
脳神経外科

259件

外科 214件
整形外科 290件
呼吸器内科 212件
循環器内科 345件
消化器内科 206件
その他

282件

入院リハビリテーション終了後の退院先

 R4年度
自宅 585件
転院施設 378件
その他 240件